最近、ファンコミュニケーションプラットフォームWeverseの有料会員「デジタルメンバーシップ」特典として、自動生成字幕機能を発表したHYBE。しかし、字幕を必要とする障がい者を中心に、批判の声が相次いでいます。
Weverseの有料会員「デジタルメンバーシップ」
HYBEが運営しているファンコミュニケーションプラットフォーム「Weverse」。
Weverseは無料で利用できるサービスで、アーティストの投稿にコメントをしたり、VODサービスやオンラインコンサートなど、有料コンテンツを視聴したりと、“推し活”には欠かせないアプリとなっています。
Weverseは昨年12月、プレミアム特典を盛り込んだ「デジタルメンバーシップ」をオープン。
この特典にはファンレター枚数無制限、メンバーシップ限定コンテンツの閲覧、VODオフライン保存、動画広告の非表示、そして自動生成字幕機能などが含まれています。
また料金は月額340円で、オフィシャルメンバーシップとは別にサービスの追加が必要。
なお、現時点で「デジタルメンバーシップ」を導入しているのはHYBE所属のアーティストと一部のグループのみになります。
字幕を必要とする障がい者から批判の声
「デジタルメンバーシップ」に、自動生成字幕機能を盛り込んだWeverse。
外国人にとっては動画などのコンテンツが字幕付きで視聴できるのは便利である一方、耳の不自由な人にとってはWeverseを利用する上での重要なツールになります。
そのため、自動生成字幕機能を有料とするWeverseに対し、障がい者の方々から「障がい者を差別している」「必要不可欠なツールで不当に収益化している」と批判の声が上がっています。
字幕有料化に対するファンの反応は?
Weverseが有料で始めた「デジタルメンバーシップ」に対し、障がい者以外の方からも批判の声が相次いでいます。
利用者たちは「字幕は贅沢と言いたいのか」「コンテンツへの公平なアクセスを確保するための不可欠なツールをなぜ有料化するのか」と反応。
中には「どのように証明できるかは分からないが、障がい者の方だけでも無料にするべき」という声も聞かれています。
なお、これらの意見に対し、Weverseを運営するHYBEはとくにコメントを発表していません。