日本と韓国ともに秋の味としてあげられる、栗・さつまいも・柿。しかし、日本と異なる文化や、品種の違いによって、食べ方にも違いがあるって知っていますか?今回は、在韓日本人の私がびっくりした韓国の食文化を、ご紹介します。
その①栗を生で食べる
韓国では、硬い皮と渋皮を剥いた状態の栗を生のまま食べることがあるんです。もちろん、火を通した焼き栗なども存在しますが、デザートに生栗が出されポリポリ食べる姿も普通の光景。食感は、ポリッコリッとしていて、味はほんのり甘さを感じるくらいです。加熱をすると甘味が増すので、生で食べることがもったい無く感じるのですが、韓国ではこれも秋の味なんだそう。
その②さつまいもを生で食べる
韓国では、生のさつまいももよく食べます。筆者も韓国のおば様方に、いただいて食べたことがあるのですが、生ニンジンのような食感と素朴な甘さで意外と食べやすかったです。
しかし、生で食べる時には、いくつか注意することがあります。それは、さつまいものアクとデンプンです。物によりますが、鮮度が落ちたさつまいもはアクが強く、水に晒さないと渋みを感じます。また、デンプンが豊富なため、生で食べるとお腹を壊しやすく、食べる量に注意が必要なんだそうです。
その③熟しに熟した柿を食べる
韓国では、熟しに熟した『紅柿(ホンシ)』を食べることを知っていますか?その見た目は、日本人には馴染みがないので、一見『腐っているのでは?』と勘違いしてしまうほどです。しかし、韓国人からするとブヨブヨっとしたビジュアルに、どろっとした食感の柿を見ると秋を感じるんだそうです。
食べる時は、冷蔵庫で冷やし、スプーンですくって食べるのがメジャーな食べ方。そして、食べ切れない時は冷凍保存が可能なので、一つずつ小分けにして保存し、食べたい時に自然解凍して食べます。またシャーベット状態でも美味しいので、スプーンで砕きながら食べることも。
今回は、日本と異なる韓国の食文化について紹介しました。同じ食べ物でも、国が違えば違った食べ方がある…ちょっとした食の違いを知ることで、韓国をさらに近く感じてもらえたら嬉しいです。