こんにちは。韓国在住5年目のライターHAZUKIです。韓国で日本語を教えたり、翻訳をしたりしています。今回は韓国人なら誰もが知っている韓国神話「タングン神話」をご紹介します。これをもとにした話やことわざなども多いです。直接この話をしなくてもこれを背景にした冗談なども多いので知っていると得かとおもいます!次ドラマやバラエティーを見た時「あ、あの話だ!」と思ってもらえれば幸いです。
そもそも「タングン神話」とは
この神話は朝鮮半島の起源となるお話で、天界の王子「桓雄(ファンウン)」が地上に降り立ったところから始まります。地上で出会った熊と虎が桓雄に人間にしてくれとお願いし、桓雄は100日間洞窟の中でニンニクだけを食べて耐えることができれば人間にしてあげると約束します。虎は途中で逃げ出してしまいましたが、熊は21日間の試練を経て、美しい女性に変身しました。その後、熊から人間になった彼女は桓雄と結婚して、檀君(タングン)という息子を授かります。檀君は、紀元前2333年に朝鮮半島で最初の王国、「檀君朝鮮」を建国しました。この物語は、朝鮮民族の始まりと王権神話を表していて韓国人の先祖は熊ということを教えてくれます。
韓国人の「タングン神話」へのイメージ
これは神話ですから、正直この話を真面目に信じている韓国人はいません。日本でも天照大神(アマテラスオオミカミ)が国を作ったと本気で思っている人はあまりいないですよね。それと同じです。ただこの話からか韓国では虎、熊、ニンニクに親近感があるのは事実です。
普段の会話での使い方
ニンニクが大好きな友だちに「そろそろ人間になりたいの?」なんて冗談を言ったり、なにか頑張ったことを諦めようとしている友だちに「そんなのじゃタングンの虎になっちゃうよ!もうちょっとがんばってみて」なんて言ったりします。
日本人がこんなこと言ったらなんかかっこよくないですか?韓国を知っているアピールをしたいときにも使えそうです。
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