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驚くべき韓国の宅配文化!外にいても届けてくれる?ペダルに伴う弊害も…

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皆さん、ペダルという言葉を聞いたことがありますか?これは韓国語で「配達」という意味。日本にも出前の文化はあり、ネットショッピングも今や一般化しています。しかし韓国には日本と違った驚くべき宅配文化があるので、日韓夫婦ライターのクムクムが実体験もあわせてご紹介します!

ペダルとは

韓国ドラマのシーンで、チャジャンミョンという茶色のソースの混ぜ麺に、ソースをかけていない状態の酢豚のような物(タンスユク)が家に届けられ、皆でラップを箸で破って食べているのを見たことはありませんか?韓国語で配達を意味するペダルという言葉は、このような宅配や出前のことを意味します。

韓国には独自のペダル文化があり、あの世界的な大手メーカーUber Eats(ウーバーイーツ)も2019年に韓国から撤退してしまったのだとか。では韓国のペダル文化とはどのようなものなのでしょうか?



どこでもペダルは可能?

まず、どこでもペダルが可能という特徴があります。韓国ドラマでも、道を歩いてる途中でバイクに乗った人が主人公に書類を渡したり、巨大な公園の真ん中にピザが届いたりすることがありますよね。これらは、すべて事実。

なんと家だけでなく、職場や大学、川辺や海辺などの野外であっても届けてくれるのです。以前、仕事でソウルに出張した際には、ホテルの部屋まで届けてくれました。まるでルームサービスのよう。



何でもペダルは可能?

次にペダルの代表的な物はチキン。他にも、中華料理、キンパプ、スンデ(腸詰)、トッポキなどの定番メニューはもちろん、1人分専用の料理も豊富。例えばコーヒー1杯だけ、というような頼み方もできます。

私達も韓国に帰省する度、義父母の家でペダルを頼みます。チキンはマストで、息子が赤ちゃんの時には、離乳食代わりにお粥を頼んだり、羊の串焼きなどのエスニック料理を頼んだことも。先日帰省した時には、夫が夜9時過ぎに突然「刺身が食べたい気分」と言った一言で、義母がすぐさまペダルを注文。40分後には、さっきまで生きていたであろう捌きたてのヒラメの刺身の盛り合わせが届きました。



いつでもペダルは可能?

また、韓国のペダルは24時間営業のお店も。食べ物のペダルは個人経営の店から届くこともあり営業時間に影響されることもありますが、アプリやウェブサイトからのペダルは、大体どこかしら営業しています。

例えばペダルの大手メーカー、Coupang(クーパン)は2010年の設立以後、使っていない韓国国民はいないほど。このCoupangの有名なサービスに「ロケット配送」というものがあります。

ある時、韓国からの帰国前夜に荷造りをしていると、義母が「そうだ、トック(餅)も持って行って」と言ってくれました。しかし家中探しても見当たらなかった様子。どうしても持たせたかった義母は夜11時にCoupangで注文。空港に出発するのは朝7時、間に合うのでしょうか。翌日、朝6時には確かに届いていたのです!

料理をしない妻?

実はペダルの弊害も指摘されています。お皿に盛り付けるだけで写真映えのするペダル料理。面倒な後片付けも一切必要ないとなれば、使わない手はありません。そのような中、料理をしない妻や母親が増えているそう。義母の友人の悩みの多くも、嫁いできたお嫁さんたちがペダルに頼り料理をしないことだそう。「息子に手料理を食べさせてあげて欲しい」と涙ながらに話す方もおられました。

このように、便利で手軽なペダル。妻が仕事で忙しい時や育児中の方などにとっては必要不可欠なのも事実です。上手に利用していければ良いですね。

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