韓国国内を走る車のドアに、四角いスポンジのようなものや、ステッカーのようなものが貼られているのを見たことはありませんか?日本人からすると非常に不思議な光景で、何のために取り付けてあるんだろう…と疑問を持った方も多いはず。そこで今回は、知れば納得する、ドアのスポンジの謎をご紹介します。
車のドアのスポンジは何?
韓国を走る車のドアについているスポンジは「ドアガード」と呼ばれるものです。ドアガードは車の組み立て工場から、購入者の自宅に届くまでの間、車のドアを傷から守るために取り付けられています。
韓国で一般的によく見かけるのは青の四角いスポンジ。日本では運転の初心者など、まだ車に慣れていない人がつけるイメージの方が強く、ドアガードをつけている車はほとんど見かけません。
なぜ韓国では普及しているの?
ではなぜ韓国ではたくさんの人がドアガードを付けているのでしょうか。
理由のひとつは、駐車場が少ないこと。韓国では駐車スペースが少なく、路上駐車をする人がたくさんいます。建物や隣の車の横ギリギリに停めることも多く、ドアを開けたときに自分の車も他人の車も傷つけないようにするために付けている人が多いようです。
もうひとつの理由は韓国の国民性。ドアガードは車を新車で購入したときにしか付けられていません。そのため、ドアガードをつけたままにする=「車を新車で購入するほどお金持ちである」というアピールを周囲にすることができます。新車を見せびらかしたいという少々見栄っ張りな国民性が、ドアガードを普及させた理由でもあるようです。
おみやげとしても密かに人気
韓国の車のドアガードは、だんだんと進化しています。最近では四角いスポンジだけでなく、かわいいデザインのドアガードも続々と登場しています。韓国の代表的なスーパーなどで購入でき、安いものだと韓国のダイソーでも購入可能です。
ドアガードをつける習慣がない日本人にとって、今やかわいいドアガードは韓国の文化を感じられるアイテムのひとつとなり、おみやげに購入して帰る人も増えてきているそう。
韓国国内ではいろいろなカラーの四角いスポンジや、天使の羽の形をしたもの、犬の肉球の形をしたものなどを取り付けている車もよく見かけます。車だけでなくお部屋の壁にインテリアとして貼ったりと使い方もいろいろ。ぜひ韓国旅行の際は注目して見てみてくださいね。