韓国では、ドラマの放送中に日本のようなCMが入らないのをご存知ですか?その代わりにドラマ内であらゆるものが紹介されています。今回は、韓国ドラマのCMの秘密をご紹介します!
韓国ドラマとCM事情
日韓で同時配信される韓国ドラマなどを見ていると、番組の途中にCMが入りません。疑問に思ったことはありませんか?実は韓国には、日本のようなCMがないことが多いのです。
これは、韓国では1974年の放送法の改正により「視聴する権利」を保護する観点から地上放送でのCMは番組の前後にしか認められなかったためだそう。2019年11月9日には放送通信委員会(KCC)が「中間広告」を解禁するも、未だCMがないドラマが多いのです*。その分、ドラマ内ではしっかりと間接広告(PPL)として、スポンサーの商品が紹介されています。
*NHK『放送研究と調査』2019年1月号より
同じものばかり食べる
例えば、大ヒット韓国ドラマ『トッケビ』では、主人公がやたらとSUBWAYのサンドイッチばかり食べているのに気が付きませんでしたか?これは、SUBWAYの提供によってドラマ制作が成り立っていることを意味しています。
SUBWAYは『その年、私たちは』、『太陽の末裔』、『ボーイフレンド』、『愛の不時着』にも度々登場。『愛の不時着』では他にも、登場人物がフライドチキンで有名なbb .q치킨ばかり食べていましたが、あれも広告です。
同じ商品ばかり使う
また、毎回キャストが同じミネラルウォーターやお酒ばかり飲んでいたり、特定のメーカーの車ばかり出てきたり、お揃いの化粧品ブランドを愛用していたりします。主人公が身につけているアクセサリーをスローモーションで映し、視聴者に興味を持たせるような手法も。韓国では、ドラマのストーリーに影響するような行き過ぎた間接広告をすると、炎上してしまうこともあるのだとか。
このように、韓国ドラマに潜む広告のカラクリを意識すると、シリアスなシーンで突然、主人公が商品の感想を述べたりしていることも、おおらかに受け止められるのではないでしょうか(笑)今後もぜひチェックしてみてください。