韓国歴史オタクが紹介する韓国歴史、大韓帝国時代編です。この時代は韓国の方からすると悲しい時代ともいえるかもしれません。リアルな大韓帝国時代についてご紹介しますね。
こんにちは。長距離恋愛を乗り越え、日本の大学を卒業後すぐに韓国へやってきた在韓6年目のライターHAZUKIです。韓国では日本語教師、翻訳家のたまごとして働きながら、韓国人夫と猫と暮らしています。韓国オタクが紹介する韓国歴史の第8編は「大韓帝国時代」です。さっそく見ていきましょう！
大韓帝国時代とは
朝鮮時代が終わった1897から独立までの1910年の時代を大韓帝国時代と言います。「帝国」という言葉が付くと“皇帝が元首である国家”を意味します。ローマ帝国、大日本帝国などは聞きなれた言葉ですよね。
この時代は日本の支配を受けていた時代であり、韓国人と日本人の歴史への認識の差が大きい時代です。慰安婦問題などはこの時代に起きたもので日韓での話し合いがまだまだ進んでいないセンシティブな時代とも言えます。また同時にこの時代に韓国の工業化が活気づいたので、韓国の近代化が進んだ時代でもあります。
この時代を学べるドラマ
군함도（軍艦島）
日本のユネスコ遺産にもなっている軍艦島。実は韓国人からすればちょっと違った見方になります。
「군함도（軍艦島）」は、日本につれて来られ、ここで労働をおこなった韓国人達をテーマにした映画です。日本での解釈とずれるので「ん？」と思う方もいるかもしれませんが、韓国人が見る歴史を知ってみたい方におすすめです。映画のクオリティが高いので見入ってしまいます。
ラストプリンセス 大韓帝国最後の皇女
こちらはタイトルからも分かるように、大韓帝国時代の最後の皇女の人生を描いた作品です。主演はソン・イェジン。初代皇帝・高宗（ペク・ユンシク）の娘に生まれた徳恵翁主（ソン・イェジン）は政略に巻き込まれ、わずか13歳で日本へ留学します。幼い王女がどのように日本で過ごしたのか、当時日韓で何があったのかをよく理解できる作品です。
말모이（マルモイ）
これは私のイチオシの作品です。当時大韓帝国時代は「日本語教育」が盛んになり、韓国語よりも日本語を勉強しなくてはならないという時代でした。そんななか、祖国の言葉を愛する学者や教師たちが集まって「韓国語」の辞書を命がけでつくります。韓国の方言を集め、そしてまとめていく過程がとても印象的でした。韓国語を勉強している方にはぜひ見ていただきたい作品です。
この時代に対する韓国人の印象
この時代は韓国人にとっては「忘れてはいけない」時代であり、歴史の時間には必ず深く学習する時代です。博物館や歴史館に行ってもこの時代の展示物は非常に多いです。また日本との理解の差が一番多い時代なので、摩擦がおこってしまうこともあります。
