人気ドラマ『梨泰院クラス』や『シスターズ』にも登場する刑務所から出所した際の豆腐。韓国ドラマを見ていて一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?今回はそんな豆腐にどのような意味が隠されているのか紹介します!
出所後にそのままの豆腐を手渡す?!
韓国では刑務所から出所した人に白い豆腐を食べさせる習慣があります。豆腐一丁をそのまま手渡したり買ったまま渡したり無理やり食べさせたり…。ドラマ『シスターズ』では、細かくカットした豆腐を爪楊枝で手渡すシーンが斬新と話題になりました!
出所後の豆腐、という習慣にはいくつかの諸説があるので紹介していきます♪
①栄養補給説
刑務所では栄養バランスの良い食事をとることができないため、たんぱく質が豊富な豆腐を食べることで体力の回復、粗末な食事の卒業といった意味がこめられているようです。
②「白」色説
豆腐の真っ白な色のように「新しく生まれ変わる」という意味が込められているという説。
刑務所から出て新たな人生を歩んでいってほしいという思いで真っ白な豆腐を渡すようです。
③豆腐の成り立ち説
豆腐は大豆から作ることができますが、豆腐からは大豆に戻ることができません。刑務所にもう二度と戻ることはできない!といった脅しのような意味がこめられているのが面白いですよね!
大豆=刑務所を指す?
先ほど紹介したように、豆腐を渡す習慣には「大豆に戻らないで!」という意味がこめられていますが、なぜ大豆に戻ってはだめなのでしょうか…
実はそれにも韓国の刑務所の特徴があります。
-刑務所のご飯は「콩밥(豆ごはん)」
日本では豆ごはんと言えば美味しい、白いご飯に一工夫加えたイメージではありませんか?
実は韓国で豆ごはんは「監獄」を象徴するものなんです!
昔、お米が高価なものだったときに米の代用として豆を混ぜて使っていたようで、今でも刑務所では白米を食べることができず、豆ごはんが出されます。
だから大豆=刑務所を指し、大豆(刑務所)に戻ることはできない豆腐を手渡すのです!
-「콩밥」を使った警告も?!
そんな監獄を表す「콩밥」を用いたよく使う言葉が…
「너 콩밥 먹고 싶어?(お前、豆ごはん食いたいのか)」
監獄に入れられたいの?といった脅迫の意味でよく使われます。
深刻なニュアンスも含むようなので、「너 콩밥 먹고 싶어?」と言われたときに喜んではだめですよ!(笑)
韓国ドラマをの新しい楽しみ方♬
豆腐に隠された意味、刑務所で使われているご飯を知るともっと韓ドラが楽しめる気がしませんか?
『シスターズ』ではカットした豆腐で待ち構えるシーン、『梨泰院クラス』では「豆腐なんかいらない」というセロイのセリフ、『椿の花咲く頃』ではセリフはないものの豆腐を頬張るシーンがでてきます!作品を見る際には要チェックです♪
ぜひ出所のシーンでは豆腐の渡し方や受け取り方を見て登場人物のキャラクターを楽しんでみてくださいね!