伝統酒(チョントンジュ)は、朝鮮半島で作られてきた酒類であり、韓国のお酒の一種です。古い歴史のあるお酒ですが、若手酒造家の活躍に伴い、味もデザインも洗練されたものが多く出回っており注目が集まっています。今回は、伝統酒とともに今味わいたい注目のお酒をピックしてご紹介します。
シャンパンマッコリ
マッコリには、シャンパンマッコリと言われる、上品な口当たりが特徴のマッコリもあります。アルコール分6.5%と比較的飲みやすく、女性にとても人気です。
シャンパンマッコリで有名な福順都家(ボクスンドガ)。韓国・釜山の北に位置する蔚山市(ウルサン)にある醸造所で、伝統的な醸造方法を守り、その年に合鴨農法で生産された韓国産100%の新米で造られます。自然発酵させた生マッコリのため、賞味期限が短く、保存する際は10℃以下の冷蔵保存が必要です。また、手作りであるため1日の生産量はわずか200本ほどとのこと。貴重でデリケートな飲み物なんです。
2023年4月には福順都家(ボクスンドガ)の直営店がソウル駅内にオープンしました。韓国に行った際は、空港からソウル駅に着いて、シャンパンマッコリを買ってホテルへ行くコースがおすすめです。晩酌タイムが充実しますね♡
さらに注目すべきは、洗練されたボトルデザインです。大切な方へのギフトにもオススメです!蓋を少し開けては閉めるを何度も繰り返す開け方をしますが、透明なボトルにすることで、低温発酵で作られた天然の炭酸が自然に混ざり合う様子が見えるという、視覚的な楽しみも考えられているそう。
高興柚子酒(공흥유자차)
韓国・全羅南道にある高興(コフン)でとれた柚子を使って作られた「高興柚子酒」。高興(コフン)は全国の柚子栽培面積の35%を占めている柚子の特産地です。清浄な自然環境や最適の気候、肥沃な土壌で育った柚子は、味と香りが優れ、糖度が高く濃厚な味わいがすると評価されています。
伝統酒の場合、このように地域の農産物や特産物を生かして発展するケースが多いようです。度数は8%と低めで、柚子の甘酸っぱい上品な味と香りが口の中に広がります。お酒が苦手な方でもおいしく頂けるお酒です。
韓国では若者を中心にウイスキーを炭酸水で割ったハイボールがブームで、伝統酒を炭酸で割って、ハイボール風にする飲み方も浸透してきているようです。
クラフトビール
韓国のビール市場は長い間、「日帝」と「OB」の2大ブルーワリーで占められていましたが、2011年以降、韓国政府は地ビールに対する規制を緩和し、多くのクラフトビールブランドが市場に参入してきました。クラフトビールとは、小規模の醸造所で作られているビールのこと。現在韓国には160を超えるブルワリーがあると言われています。
KABREW(カブリュー)のKABREW KUMIHO PEACH ALEは、2019年 にWorld Beer Awards を受賞したおすすめのクラフトビールです。
KABREWは、2000年の設立後、約100種類のビールを作り出しているブルワリーです。KUMIHO(九尾の狐)がトレードマーク。さまざまな生き物に変身するKUMIHOのように、常に変化をし続けるクリエイティブなビールを提供しています。
KABREW KUMIHO PEACH ALEは「気分に合わせて飲む」をコンセプトに3種類のフレーバーで展開される「KUMIHO(クミホ=”九尾の狐”の意)」シリーズの1つです。ピーチ果汁がふんだんに使用されており、苦みが少なく、ピーチのフレッシュな味わいと甘さで、ビアカクテルを飲んでいるかのような感覚のようです。本格ビールが苦手な方は試してみたいビールですね。デザートやサラダと合わせるのがおすすめ。
どれも目を引く缶のデザインで、SNS映え間違いなし!女子会のお供やちょっとしたギフトにも最適です。