ここ数日、日本のメディアは韓国のニュースで持ちきりですよね。一体、韓国で何が起きたのか解説します!
戒厳令とは?
2022年5月に就任したユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が2024年12月3日の深夜に、突然「非常戒厳」というものを出しました。緊急ニュースとして日本でも報道されたので、一体どういうこと?と思った方も多いのではないでしょうか。
「戒厳令」というのは、「憲法を一時的に停止して、大統領もしくは大統領が指名する戒厳司令官の下に行政および司法の権限を集中させるという非常措置」のことです(NHKニュースより)。わかりやすくいえば、異常事態や緊急事態のときに、軍が支配することを宣言する大統領の命令のようなもの。
40年以上ぶりの宣言
韓国では1970年以降、40年以上ぶりの宣言となり、国民からは不安の声が上がりました。なぜなら本来は、北朝鮮との間に戦争が起きたときなどに出されるものだからです。
それにも関わらず、6時間後には解除。一体何があったの?と国会前にはたくさんの人々が集まり、各地でデモが相次ぐなど大問題になっています…。
なぜ大統領は戒厳令を出したの?
なぜ戒厳令を出したのかは、ユン大統領にしか分からず未だ明確にはなっていないそう。ただ、ユン大統領は自分の権力がおびやかされていることだけでなく、韓国の政治体制に対する大きな危機感を感じていることは確かなのだとか。
出国禁止に…
後日、ユン大統領は出国禁止になり、令状も出ています。大統領だけでなく警察庁長官、ソウル警察のトップも警察に拘束されたとのこと。今後も緊迫した状況が続きそうで心配です。