キムチチゲは、韓国料理でもっとも有名な料理のひとつです。熱々・ピリ辛・激ウマのお鍋は、食欲をそそりますよね。美味しいだけでなく、肌や身体にとって、もってこいのグルメ!最後まで飽きずに堪能できる食べ方もお伝えします。
キムチチゲとスンドゥブの違い
キムチチゲとよく似た韓国料理にスンドゥブがあります。スープの色も味も何となく似ているし、そういえばこの2つの料理って何が違うの?と思いませんか?
チゲとは、韓国語で、鍋物、鍋料理を表します。「チゲ鍋ください」とうっかり言ってしまいますが、日本語では「鍋鍋ください」ということになってしまいますので、お気をつけください。
スンドゥブは、コチュジャンや粉唐辛子で辛みを付けるのに対し、キムチチゲには必ずキムチを入れて辛さを出します。キムチは古漬けのものを使用するのがポイント。酸味が増したキムチを入れることで、キムチチゲ特有の旨味が出ます。
具材のバリエーションは豊富で、主に肉、魚介類、キノコ、野菜など。豆腐は使わないか、使ったとしても少量、固めの豆腐を使います。
スンドゥブは、昨今日本でも外食専門店やレトルトなどでも良く目にしますよね。スンドゥブとは韓国の豆腐の名前で、漢字で「純豆腐」と書きます。日本でいうおぼろ豆腐に似た、水分が多くとてもやわらかい豆腐を言います。
アサリやネギ、コチュジャン、粉唐辛子、ニンニクなどを入れて、石鍋でグツグツと煮込んで作られ、キムチは入れません。辛味噌や辛味噌豆板醤をベースにした味付けが特徴的。豆腐が主役ですから滑らかな食感となります。「柔らかい」豆腐が入っていないとスンドゥブとは呼べません。
キムチチゲの驚くべき美容健康効果
唐辛子
唐辛子には、カプサイシンとβカロテンが豊富に含まれています。
辛みの主成分であるカプサイシンを摂取すると、体温を上げて発汗を促します。暑くてかく汗とは違い、カプサイシンの効果でかいた汗には油分が混じり、肌を保湿してくれるため、美肌を保つことができるのです。
βカロテンは、美容ビタミンとも言われているほど、美容には欠かせない栄養素です。皮膚や粘膜を丈夫にする効果や、肌の奥に潜んでいる隠れシミを退治してくれます。唐辛子にはなんと、ピーマンの35倍ものβカロテンが含まれているそう。
キムチ
キムチにたっぷり含まれる「植物性乳酸菌」、いわゆる善玉菌は、腸内で悪玉菌の増殖、外部からの細菌などの侵入を防いでくれます。良好な腸内環境には欠かせない善玉菌を保ち、腸内環境を整えます。
キムチの整腸効果を最大限に活用するためには、乳酸菌の滞在時間が長くなり善玉菌が増える可能性が高くなる夜に食べるのが良いそう。腸内が整うことで、肌荒れやニキビなどの改善にも効果が見られるでしょう!
シメも満足、二度美味しい!
お米
チゲを注文すると白いご飯も一緒に提供されます。シメに残しておき、雑炊やリゾットなどにして楽しむのも良いでしょう。雑炊にしたい場合には卵を、リゾットにしたい場合にはトマトとチーズが必須。
具材の追加だけでなく、作った雑炊をフライパンでカリカリになるまで炒めて食べる「雑炊チャーハン」も食感が楽しくおすすめです。
パスタ
鍋料理定番のシメとなる麺類。そのなかでもパスタとの相性が良いです。ロングパスタでもショートパスタでもパスタの種類は問いません。クリーム、豆乳、チーズなどまろやかに味を変えることにより、食欲もさらに増します。
トック
トックを入れてみるのもおすすめです。トックは韓国の餅で、日本の餅と比べると加熱してもあまり伸びず食感があります。コチュジャンや砂糖を使って、トックを甘辛く煮混んだ韓国料理をトッポギと言いますが、キムチチゲにトックを入れるとトッポギを思わせる味となります。同じ韓国発祥のキムチとの相性は抜群です!
美味しいだけでなく美容の底上げも期待できるキムチチゲ。肌寒くなるこの季節、家族や友人と美味しく味わってみてはいかがでしょうか。