10年前、私と韓国人夫は韓国で挙式をしました。日本で結婚式に参加したことは何度もありましたが、韓国では結婚式場に行くこと自体初めて。韓国の結婚文化は驚くことばかりでした!そこで今回は、韓国で結婚式を挙げてみてびっくりしたことを、日韓夫婦ライターのクムクムが前編・後編に分けてご紹介します!
式場の下見はなし?
結婚を決めた日韓夫婦がまず悩むのが、日本と韓国どちらで式を挙げるか。私は迷わず韓国での挙式に賛同。なぜなら、韓国ではゲストの大半が義父母の知り合いだと聞いたからです。つまり挙式は、家同士の繋がりや義父母の人間関係の延長線上にあるものだったのです。実際、当日は義父母の知り合いが約250名も来てくれました。
そのような経緯から、式場は参列者のことを考えて選びました。基準は、食事が美味しいかどうか。それをなんとサイトの口コミ評価を見て選ぶのです。基本的に下見や試食などは行いません。また韓国では日本のような結婚式のための式場やチャペルというスタイルはまだ少なく、ホテルのワンフロアで行うことが多いです。
招待状とご祝儀
式場が決まったら招待状を準備。韓国では紙の招待状は一部のみ、あとはカカオトークなどで送る方が一般的。出欠の返事をしない人も多いです。その点、韓国では食事はコースではなくビュッフェ形式なので問題ないようです。たまに食事目当てに新郎新婦と全く関係のない彼氏や彼女を連れてくる友人も(笑)
そしてご祝儀は日本よりは安め。私達の時は1人あたり50000ウォンくらいでしたが、現在は100000ウォンぐらいまで上がっているそう。夫と仲の良い友人などは1人300000ウォンも包んでくれていました。ちなみに式場代は私達が出しましたが、ご祝儀は全て義父母に渡しました。結婚式は絶好の親孝行の機会にもなります。
ドレスコードはなし?
韓国の結婚式では、ドレスコードが日本に比べて緩やかです。義父と実母、その他の男性はスーツ姿の方が多く、義母と実母、身内の年配女性は韓服(ハンボク)という伝統的な衣装を身につけます。
しかし友人や知り合いの女性は、普段着のようなワンピースやデニム姿の方も。日本のようなパーティードレスを着ている人は1人もいません。さらに日本だと花嫁を引き立たせるために色も控えめなものを選んだり、白は避けたりしますよね。しかし韓国では、全身濃いめの目立つカラーで来る人や真っ白なコーデの方もおり、着たいものを着ているという印象です。
結婚式は20分?
さて、結婚式当日。事前に当日の流れを説明されました。渡されたスケジュール表を見てびっくり!…え!結婚式の時間が20分?さらに「次の新郎新婦が順番を待っているので時間厳守で早くしてください」とも言われたのです(笑)
式は本当に30分くらいで終了。その後、参列客はビュッフェコーナーに移動し食事をします。新郎新婦は服を着替えビュッフェ会場に行き、乾杯、ケーキカットをして各席を回ります。その後、ペベクという、新郎側の親族に挨拶をする婚礼儀式を執り行います。
次回は30分で終わった結婚式の内容と実際の様子についてお伝えします!
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