日本に来て10年になる韓国人夫は、独学で日本語を勉強しています。今回は、そんな韓国人夫が、日本人も使わないような日本語を使って得意げになってしまったエピソードをご紹介します!
五臓六腑に染み渡る
韓国人夫は日本語学校などに通わず、本屋で購入した日本語のテキストと、日本のドラマや映画で日本語をマスター。現在ではビジネスレベルになり、日本語能力試験にも合格しています。しかし、あくまで独学のため、時にびっくりするような日本語が飛び出すことがあります。
最初に紹介するのが「五臓六腑に染み渡る」という言葉。ある夏の暑い日に、食堂で出てきた水をがぶ飲みした夫。「うん、五臓六腑に染み渡る!」と大きな声で言い、周りのお客さんや店員さんを驚かせていました(笑)
それ以来、自分の日本語が通じたのがよほど嬉しかったのか、私の母が作ったごく普通の味噌汁を飲んでも、ただラーメン屋でスープを飲んだ時も、なんなら汁物に対して毎回この言葉を得意気に使用するため、聞いている方は少し困惑しています(笑)
至れり尽くせり
続いて「至れり尽くせり」という言葉。ある夜、食後に会社での様子を夫が話していました。「自分には、周りの人をにこやかにさせる能力があるかも」と嬉しそうにしていたため、詳しく聞いてみることに。
会社の会議で定例報告をしたという夫。とくに面白いことも言っていないのに、と言うので発表用のメモを見せてもらうと…「このように、私は毎日至れり尽くせり頑張り成果を出しました」と書いてあったのです(笑)至れり尽くせりは自分から言う言葉ではないかも、と一応伝えておきました(笑)
不動明王
最後は「不動明王」という言葉。夫は仏教徒ではなく、とくに信仰心が厚いわけでもありません。しかし、日本に移住後、初詣などでたまたま訪れたお寺などで聞きかじったこの単語がなぜかしっくりきた様子。それ以来、好きな日本語を聞かれると必ず「不動明王!」と得意気なのです(笑)他にも「菅原道真」や「大日如来」などの神様系の言葉が好きで、突然口にしては周りを笑わせています。
独学で日本語を学習した韓国人夫の突拍子もない日本語の使い方からは、今後も目が離せそうにありません。